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渡辺有子さん監修のスプーンを販売します。

イギリスの骨董市を訪れると、必ずと言っていいほどアンティークの銀製カトラリーを目にします。種類の豊富さは、箸の国で育った私の想像をはるかに超えるものです。スプーンひとつとっても、先がまん丸いマスタード専用のもの、穴がいくつも空いた砂糖をまぶすためのもの、小人が使うのかしらと思うほど小さな塩専用もの、など。見ていて飽きることがありません。

現代の日本では、純銀製のカトラリーは馴染みの薄い品です。丈夫で安価なステンレススチール製のカトラリーが広く普及しているためです。ステンレスは手入れが不要で扱いが簡単。一方で、銀は柔らかく、時間の経過とともに表面が硫化してくすむため、たまにシルバークロスで磨いてやる必要があります。なにより、「貴金属」である銀は素材そのものに価値があり、ステンレスよりも高価な贅沢品です。

けれども、純銀製カトラリーにはステンレス製カトラリーを凌ぐ圧倒的な魅力があります。それは、色と輝きの美しさ、触れたときの感触、使い込むうちに出る味わい、の3つです。それらが私の「純銀製スプーンを作りたい。」「純銀製スプーンの良さを皆さんに知ってもらいたい。」という気持ちを後押ししました。

当スプーン制作の監修をしてくださった料理家の渡辺有子さんは、東京で「FOOD FOR THOUGHT」( https://www.instagram.com/foodforthought_shop/ )という食にまつわるセレクトショップを運営されています。渡辺さん自ら、商品の買い付けでヨーロッパの骨董市へいらっしゃることもしばしば。つまり、渡辺さんも純銀製カトラリーの良さをよくご存じで、これぞ復刻したい、というアンティークの品をお持ちでした。それがこのたび復刻したコーヒースプーンです。

当スプーンは、伝統的なフレンチスタイルの持ち手でありながら、口に触れる部分のエッジが平らに設計されている点が珍しく、プリン、ゼリー、ジャム等にもとてもよく映えます。裏には、英国王室が認める貴金属監査法人The Goldsmiths’ Companyの厳しい銀の品質検査に合格したことを証明するホールマークス(5つの刻印)が入っています。イギリスでは生まれてきた赤ちゃんに銀のスプーンを贈るならわしがあります。出産祝い、あるいは結婚のお祝いにペアで、など、贈り物にぜひどうぞ。 (店主 イセキ)

商品ページはこちら → https://goo.gl/MGtsVb